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正法眼蔵 弁道話 その1 -2

正法眼蔵「弁道話」


1)
  諸佛如來、
  ともに妙法を単伝して
  阿耨菩提を證するに、
  最上無爲の妙術あり。
  これただ、ほとけ佛にさづけて
  よこしまなることなきは、
  すなはち自受用三昧、その標準なり。


- - - - - - - - - - - - - - -

釈尊が法を説いて以降
多くの先人方が
その精髄を自らの内に
反映されて来られた
取り入れる事に成功なされた
では、違うキャラ・人格なのに
それらに共通せしものは
何だったのでしょう?

妙法と言い、阿耨菩提と言い
それらの言葉で指し示そうとした
アドバイスとは何だったのか

その精髄骨格、標準が
「自受用三昧」であると

これは、とても分かりにくい説明ですね

通常日常の発想思考では
「何か」を受け取る
「何か」を受け取れない
その何かに
スポットライトが集約されています

しかし、自受用三昧の五文字は
「自らが受け取る」事を述べ
何を受け取るかは書いていません
そう、着眼がまったく違う

では自らが受け取る事が
それが重要になる日常って
どんなシーンが想定されるか?


お歳暮に希少な日本酒を頂いた
1.是は中々入手困難なもの
  このよなもの御送り頂き
  有難い事だ
2.私のようなものに気に留めて下さり
  貴重なものまで御送り頂き
  有難い事だ

この2つの反応は
同じく有難いのですが
どこが何が有難いかが微妙に違います

次にこういったシーンは
どうでしょうか

幾年と会ってない友人と
会食する機会をえた
久しぶりだし、いいお店へ行こう

1.ここのお料理は、とっても美味しい
  あなたとお話しでき
  お酒がとても美味しいです。

2.またこうしてお会いする事が出来
  それだけで有難く感じます。

是も着眼着感が少し違います

「自受用三昧」の五文字は
何を受け取るか[それ以前]の心の在り様
身体の有り様、受け取る直前を問題視してる
大事なことだと述べておられる

確かに実生活は
二千年前も、この2018年の今も
[受け取る直前]の後に続く
[何かを受け取る]事で実生活になってる

しかし、それは(何を受け取るかは)
数パーセントの重要性で
残り九分九厘は、
自らが受け取ると言う「主体性」が大事だと

では、主体性とは何なのか
この説明取説が続くわけです。


A4,1枚にまとめ
3分以内かつ分かりやすく
説明しなくてはならない

是は↑「何かを得る」と言う
スキームでは鉄則大原則でしょうか

では、同じように
「何かを得る」以前直前の
「主体性」を明らかにするのに
この手法で通用するのか

結論を述べるに
A4,1枚では説明しきれない
でしょうか
「主体性」は多面的に構成されてる
ので致し方ないですね

キャッチコピーや
数行の言葉では説明しきれない
それではこの忙しい時代には
「主体性」を明らかにするは
困難なんではないか?
そんな疑問が出てきます

しかし、その心配は無用でしょうか
A4、1枚どころか
図書館の本棚くらいレポートが続いても
そのレポートを読む事検証する事自体が
「主体性」を育んで行く
そんなスキームで構成されてるからですね








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プロフィール

佐々木正巳

Author:佐々木正巳
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「国際交流のための坐禅会」

(ご希望に合わせ随時開催・参加費無料)

2006 東京国立博物館(上野) にて開催
2006~2015 仙台国際センターにて毎月開催
2022 ~  仙台 国見にて随時開催



かつて馬祖 baso の会 e に参じてとふ
「 如何是仏 nyoga-zebutu 」と
馬祖いはく
「 即心是仏 sokusin-zebutu 」と
法常このことばをききて
言下大悟 gonka-taigo す




法常禅師 Ho-zyo zenzi が
馬祖 baso 禅師の坐禅道場で
静かにお坐りになられてる
傍目にそのお姿は、静止してて
水面静まりけり、死人のように見えます
その死んだ水面に、天地が語りかけます
陽光星辰は一瞬も滞らず、その歌を奏でます

法常禅師はある時
馬祖禅師にご質問なされた
「 仏とは、どのようなものですか 」

馬祖禅師が答えます
「 坐禅においては、心が仏となります 」






宮城県仙台市青葉区国見5-6-18
( 5-6-18 kunimi Aobaku Senndai )


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師 沼田 勇 先生 



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Kōdō Sawaki
沢木 興道 老師 ( 曹洞宗 )










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